釣り針・ルアーフックが錆びる原因と対策|フックを錆びさせない方法を実験
皆さんは釣りで使っているフックの錆対策、どうしていますか?
釣りをしている以上、どうしても避けて通れないのがフックの錆。
もうフックを錆びさせない方法をYouTube動画で解説

こうなったフックを見るとテンション下がりますよね・・・
交換するのも大変だし、何よりフック代も馬鹿にならない・・・ええフックほど高い・・・
では、釣りをしている人は実際にどんな錆対策をしているのか?
一般的には
- 使用後のルアーやフックを水で洗う
- 濡れたものをしっかり乾燥させてから収納する
- 使用済みルアーを別のケースに分ける
- タックルボックスへ乾燥剤を入れる
- 防錆スプレーやオイルを使う
- 錆びてしまったフックは交換する
こんな方法が多いと思います。
もちろん、どれも錆対策として意味のある方法です。
でも、いろいろ考えていて一つ引っ掛かったことがあります。
これ・・・そもそもの問題を解決してなくない?
水で洗うのは濡れた後。
乾燥させるのも濡れた後。
錆びたフックを交換するのは、当然錆びた後。
つまり多くの方法が「錆びる原因に触れた後の対処」なんですよね。
私が今回考えたかったのは
そもそもフックを錆びにくい状態にできないのか?
ということ。
そこでまず、錆そのものがどうやって発生するのかから調べてみました。
そもそも鉄のフックはなぜ錆びるのか
錆びたフックの錆を落とす方法はたくさんあります。
でも、一度錆びたフックは強度も気になるし、ポンコツ管理人的にはできれば使いたくない・・・
知りたいのは錆の落とし方ではなく
「どうすれば錆を発生しにくくできるのか?」
という部分です。
鉄の錆は、鉄の表面で起こる電気化学反応によって進みます。
鉄は電子を放出して鉄イオンになります。
Fe → Fe²⁺ + 2e⁻
一方で、水と酸素がある場所では次の反応が進みます。
O₂ + 2H₂O + 4e⁻ → 4OH⁻
さらに反応が進み、最終的に私たちが目で見る赤錆へ変化していきます。
はい、私と同じく化学式意味不明な方。
別に全部理解しなくても大丈夫ですW
簡単に言うと
鉄+水+酸素が揃うと錆が進む!!
そして塩分を含む水は電気を通しやすくするため、腐食反応をさらに進みやすくします。
つまり海水に濡れたフックが錆びやすいのは当然ということです。
では逆に言えば・・・
この腐食反応そのものを抑えることができれば、錆の進行も抑えられるのでは?
そこから今回の防錆方法へたどり着きました。
今回試すのはTRUSCO ゼラスト防錆紙

ゼラスト防錆紙は、いわゆる気化性防錆材を利用した防錆方法です。
防錆成分が少しずつ気化して周囲へ広がり、金属表面に到達して腐食反応を抑える方向へ働きます。
錆止めスプレーやオイルのようにフックをベタベタにする必要がなく
薄い紙をボックスの中へ入れておくだけ!
これがポンコツ管理人には何より魅力的W
でも・・・
本当に紙を入れておくだけでそんなに違うのか?
結構濡れたままルアーを入れますけど・・・( ̄- ̄;)
ということで、実際に比較してみます。
一度錆びたフックをきれいにして実験開始

今回使うのは新品のフックではありません。
もともと錆びていたフックを2本用意して、金属ブラシなどで一度錆を落としました。
写真を見ても新品のようには見えませんが、これは元々錆びていたフックだからです。
一度錆びた鉄の表面なので、水に濡らせばすぐに再び錆びてもおかしくない状態。
むしろ今回の比較にはちょうどいい。
この同じような状態のフックを2本使います。
2本とも塩水で濡らしゼラスト用紙あり・なしで比較

次に、この2本をどちらも塩水で濡らします。
そして濡れたまま別々の袋へ。
- ゼラスト防錆紙なし+塩水で濡らしたフック
- ゼラスト防錆紙あり+塩水で濡らしたフック
違いはゼラスト防錆紙を入れるか入れないかだけ。
洗浄して乾かすという普段の対策とは逆で
あえて錆びやすい条件を作って、その状態でも差が出るのか
を確認します。
1週間後|ゼラスト防錆紙なしは再び錆が発生

まずはゼラスト防錆紙なし。
折角錆を落としたのに・・・
あっさり錆復活((( ;゚Д゚)))
時間を置くほど表面に赤錆が広がっていきます。
一度錆びたフックを濡れたまま置いておけば、やはり短期間でも腐食が進むことが分かります。
釣り場で濡れたルアーをそのままボックスへ戻しているポンコツ管理人・・・
毎回これに近いことをやっているわけですW
1週間後|ゼラスト防錆紙ありは明らかに違った
ではゼラスト防錆紙を一緒に入れておいた方は・・・

キターーーーーー!!!!
マジで!!!???
同じように塩水で濡らしたフックなのに、見た目の差がかなり大きい。
ゼラスト用紙なしでは赤錆が大きく広がったのに対して、こちらは錆の発生がかなり抑えられています。
もちろん、この実験だけでどんな環境でも必ず同じ結果になるとは言えません。
ただ、今回の2本では明確な差が出ました。
2週間後|その差はさらに一目瞭然

もう一目瞭然!!!!
2週間経過すると、さらに差が分かりやすくなりました。
今回ポイントになるのは、フックを完全に乾燥させてから保存しているわけではないこと。
2本とも塩水で濡らした状態からスタートしています。
それでもここまで違いが出たので
「錆びた後に対処する」のではなく、「錆が進みにくい環境をボックスの中に作る」
という考え方は、かなり使えるのではないかと思います。
ゼラスト防錆紙はどうやってフックを守るのか
ゼラスト防錆紙は、シリカゲルのように水分そのものを全部吸い取っているわけではありません。
防錆成分が気化して金属表面へ届き、腐食につながる電気化学反応を起こりにくくする仕組みです。
イメージとしては
防錆紙 → 防錆成分が気化 → 金属表面へ到達 → 防錆作用を持つ層が形成 → 腐食反応を抑える
という流れ。
だから一本一本のフックへ油を塗ったり、スプレーを吹いたりしなくても使えます。
ルアーボックスのような比較的小さな空間とはかなり相性が良いと思います。
ルアーボックスでは底に敷いて使うだけ

実際の使い方も簡単。
必要な大きさに切って、タックルBOXや持ち運び用の小さなルアーボックスへ敷いておくだけ。
ポンコツ管理人的にはこれが一番ありがたい。
ルアー交換して
濡れたままポイッ!!
毎回これをやってしまうのでW
もちろん、帰宅後に水洗い・乾燥までしっかりできるのであれば、その方がさらに安心です。
ゼラスト防錆紙を入れたから何をしても絶対に錆びないというものではありません。
ただ
いつもの管理に「紙を一枚入れておく」という防錆対策を追加できる
というのは大きいと思います。
乾燥剤との違いは「水分を取る」のではなく「腐食反応を抑える」こと
以前は私も、ルアーボックスへ乾燥剤を入れればいいのでは?と考えていました。
ただ、小さなルアーボックスは完全密閉ではありません。
開け閉めもするので、乾燥剤は周囲の湿気まで吸っていきます。
毎回交換するとなれば、それはそれで面倒くさい。
ゼラスト防錆紙は発想が少し違います。
水分を全部なくそうとするのではなく
水分があっても、金属表面で起こる腐食反応を抑える
という考え方。
今回のように濡らしたまま比較すると、この違いが分かりやすいと思います。
フックの錆対策として感じたメリットと注意点
- ルアーボックスへ入れておくだけで使える
- フックへ直接オイルやスプレーを塗らなくてよい
- 濡れたルアーを入れることが多い人でも追加対策になる
- 複数のフックをまとめて保管するボックスと相性が良い
- フック交換の回数を減らせる可能性がある
一方で、防錆紙そのものがずぶ濡れになった場合や、汚れ・劣化が目立つ場合は交換した方がいいと思います。
また、防錆効果はケースの大きさ、密閉性、金属の種類、水分量、塩分、保管期間などでも変わります。
今回の実験結果を「どんな条件でも絶対に錆びない」と受け取るものではありません。
まとめ|フックの錆は「錆びた後」より「錆びる前」に対策したい
フックの錆対策というと、水洗い、乾燥、防錆スプレー、錆びたら交換といった方法がまず思い浮かびます。
もちろん、それらは大切です。
ただ今回考えたかったのは
「錆びてから何をするか」ではなく「そもそも錆を発生しにくくできないか」
ということでした。
一度錆びたフック2本の錆を落とし、どちらも塩水で濡らして、ゼラスト防錆紙あり・なしで比較。
1週間後にはすでに差が見え、2週間後にはさらに明確な違いとなりました。
紙を一枚入れるだけで、ここまで違うのか・・・((( ;゚Д゚)))
というのが率直な感想です。
毎回すべてのルアーを完璧に洗って、拭いて、乾かして、ケースまで洗える人には必要ないかもしれません。
でも私のように
濡れたルアーをそのままボックスへポイッ!
後日開けたらフックが錆びてる!
そしてまた交換!
そんな釣り人にはかなり相性のいい対策だと思いますW
※本記事の比較結果は、記事内で行ったフック2本による実験結果です。防錆効果は金属の種類、表面処理、塩分濃度、水分量、ケースの密閉性、保管環境、防錆紙の量や状態などによって変わります。ゼラスト防錆紙を使用しても錆が完全に発生しないことを保証するものではありません。釣行後に水洗い・乾燥できる場合は、基本的なメンテナンスと組み合わせて使用してください。